このページでは、「Standby Rescue Multi」の使用方法をご説明します。
- 「Standby Rescue Multi」について
- 「Standby Rescue Multi」は、ユーザーが操作を意識することなく、HDDの内容を自動バックアップし、万一障害が発生しても、バックアップ用ドライブを起動ドライブに切り替えることで即時復旧が可能なバックアップソフトウェアです。
- お問い合わせ先
- 株式会社ネットジャパン
Standby Rescue Multiの設定
購入時、Standby Rescue Multiはコンピューターにインストールされていますが、設定はされていません。次の設定を行うと、Standby Rescue Multiを使用できるようになります。
1. スタンバイディスクを構成する
※購入時、2台目のHDDの領域は「未割り当ての領域(未使用の領域)」になっています。
- 2台目のHDDに領域が作成されていると、Standby Rescue Multiの設定ができません。2台目のHDDの領域は「未割り当ての領域(未使用の領域)」のままにしておいてください。「未割り当ての領域(未使用の領域)」になっていない場合は、下記コンテンツのインストール手順-手順7をご覧になり、HDDの領域を「未割り当ての領域(未使用の領域)」にしてください。
- 設定後、2台目のHDD(スタンバイディスク)は、Windows上に表示されなくなります。
1 [スタート]-[すべてのプログラム]-[Standby Rescue Multi]-[Standby Rescue Multi マネージャ]を選択します。
2 「スタンバイディスクが構成されていません。スタンバイディスクを構成しますか?」と表示されるので、[はい]をクリックします。
3 「スタンバイディスクの構成」画面が表示されるので、「ディスク 0」、「ディスク 1」の表示内容が正しいことを確認の上、[構成]をクリックします。
4 「スタンバイディスクの設定」画面が表示されるので、Windowsがインストールされているディスクが「アクティブディスク」、空きディスクが「スタンバイディスク」として選択されていることを確認します。
5 「詳細」欄で、スタンバイディスクに構成するボリュームにチェックを付けて、[OK]をクリックします。
6 「スタンバイディスクの構成」画面に戻るので、[OK]をクリックします。
7 「次のディスクをフォーマットします:ディスク 1」と表示されるので、[はい]をクリックします。
8 スタンバイディスクの構成が行われるので、しばらく待ちます。
9 「次のアイテムのバックアップが実行されていません」と表示されるので、バックアップを行う場合は[はい]、後でバックアップを行う場合は[いいえ]をクリックします。
10 手順9で[はい]をクリックした場合は、バックアップが行われるのでしばらく待ちます。
11 「Standby Rescue Multi」画面が表示されます。これでスタンバイディスクの設定は完了です。
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2. アクティブディスクの全データをスタンバイディスクにバックアップ
「1. スタンバイディスクを構成する」の手順9で[いいえ]を選択した場合、次の手順でバックアップが可能です。
「1. スタンバイディスクを構成する」の手順9で[はい]を選択した場合は、「3. 定期的にバックアップを取るためにスケジュール設定」に進みます。
1 [スタート]-[すべてのプログラム]-[Standby Rescue Multi]-[Standby Rescue Multi マネージャ]を選択します。
2 「Standby Rescue Multi」画面が表示されるので、[操作]-[全てバックアップ]を選択します。
3 バックアップが行われるので、しばらく待ちます。
4 バックアップが完了したら、「タスクビューワ」画面が閉じます。これでバックアップは完了です。
Standby Rescue Multiの設定へ
3. 定期的にバックアップを取るためのスケジュール設定
スケジュールを設定するには、管理者権限をもつユーザー アカウントにパスワードが設定されている必要があります。パスワードの設定方法は、下記コンテンツをご覧ください。
1 [スタート]-[すべてのプログラム]-[Standby Rescue Multi]-[Standby Rescue Multi マネージャ]を選択します。
2 「Standby Rescue Multi」画面が表示されるので、[スケジュール]-[スケジュールを作成]を選択します。
3 「スケジュール」画面が表示されるので、以下必要な情報を入力します。
スケジュール名 |
「SRM Backup」が初期状態で入力されています。任意の名前に変更することも可能です。 |
アカウント情報 |
スケジュールを実行するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。
・ 指定するユーザーアカウントには管理者権限が必要です。
・ 管理者権限をもつユーザー アカウントにパスワードが設定されている必要があります。
※ユーザー名は「コンピューター名(またはドメイン名)\ユーザー名」と入力します。 |
トリガ |
バックアップを実行する間隔を「毎日」、「毎週」、「毎月」から選択します。 |
繰り返し実行 |
初回バックアップ実行後、バックアップを実行する間隔を指定します。 |
4 「Standby Rescue Multi」画面のフォルダペインやファイルペインから、バックアップしたいアイテムが保存されているボリューム/フォルダー/ファイルを選択し、[操作]-[スケジュールリストへ追加]を選択します。
5 「スケジュール」画面の[OK]をクリックします。
6 「Standby Rescue Multi」画面のスケジュールペインに作成されたスケジュールバックアップが表示されます。これでスケジュールの設定は完了です。
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バックアップ方法
アクティブディスクの内容をスタンバイディスクへバックアップするには、次の2つの方法があります。
全てのボリュームをバックアップする方法
操作方法は、「Standby Rescue Multiの設定」-「2. アクティブディスクの全データをスタンバイディスクにバックアップ」をご覧ください。
選択したボリューム、フォルダー、ファイルをバックアップする方法
1 [スタート]-[すべてのプログラム]-[Standby Rescue Multi]-[Standby Rescue Multi マネージャ]を選択します。
2 「Standby Rescue Multi」画面が表示されるので、フォルダペインやファイルペインから、バックアップしたいアイテムが保存されているボリューム/フォルダー/ファイルを選択し、[操作]-[バックアップ]を選択します。
3 バックアップが行われるので、しばらく待ちます。
4 バックアップが完了したら、「タスクビューワ」画面が閉じます。これでバックアップは完了です。
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復元方法
スタンバイディスクに保存したバックアップデータをアクティブディスクに復元するには、次の2つの方法があります。
復元 |
アクティブディスクの同じ場所にバックアップデータを復元します。 |
場所を指定して復元 |
バックアップデータの復元先を指定して復元します。 |
アクティブディスクの同じ場所に復元する方法
1 [スタート]-[すべてのプログラム]-[Standby Rescue Multi]-[Standby Rescue Multi マネージャ]を選択します。
2 「Standby Rescue Multi」画面が表示されるので、フォルダペインやファイルペインから、復元したいアイテムが保存されているフォルダー/ファイルを選択し、[操作]-[復元]を選択します。
「ボリューム」(ローカルディスク(C:)など)を直接選択して復元することはできません。ボリューム内のフォルダーやファイルを選択して復元してください。
3 「次のアイテムを復元しますか?」と表示されるので、[はい]をクリックします。
4 復元が行われるので、しばらく待ちます。
5 復元が完了したら、「タスクビューワ」画面が閉じます。これで復元は完了です。
バックアップデータの復元先を指定して復元する方法
1 [スタート]-[すべてのプログラム]-[Standby Rescue Multi]-[Standby Rescue Multi マネージャ]を選択します。
2 「Standby Rescue Multi」画面が表示されるので、フォルダペインやファイルペインから、復元したいアイテムが保存されているフォルダー/ファイルを選択し、[操作]-[場所を指定して復元]を選択します。
「ボリューム」(ローカルディスク(C:)など)を直接選択して復元することはできません。ボリューム内のフォルダーやファイルを選択して復元してください。
3 「フォルダーの参照」画面が表示されるので、復元先を指定し、[OK]をクリックします。
4 復元が行われるので、しばらく待ちます。
5 復元が完了したら、「タスクビューワ」画面が閉じます。これで復元は完了です。
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スケジュールの設定方法
操作方法は、「Standby Rescue Multiの設定」-「3. 定期的にバックアップを取るためのスケジュール設定」をご覧ください。
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スタンバイディスク(バックアップドライブ)からの起動方法
Standby Rescue Multi使用中にアクティブディスクが故障し、アクティブディスクから起動ができなくなってしまった場合は、次の作業を行います。
1. スタンバイディスクから起動できるように設定する
通常、アクティブディスクが故障すると、自動的にスタンバイディスクから起動します。スタンバイディスクから起動すると、起動時に「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました。」と表示されます。
スタンバイディスクから起動しない場合は、BIOS Setupユーティリティーで、次のどちらかの設定をしてみてください。
BIOSの設定後、スタンバイディスクから起動できるか確認します。
BIOS Setupユーティリティーのメニュー |
設定内容 |
「Main」メニュー |
アクティブディスクを「Not Installed」(使用しない)に設定する
(※初期設定は「Auto」) |
「Boot」メニューのHDDの起動順位の設定項目 |
スタンバイディスクの起動順位をアクティブディスクより上に設定する |
BIOSの設定方法は、以下をご覧ください。
「Main」メニュー画面でアクティブディスクを「Not Installed」に設定する方法
1 コンピューターを起動して画面に「EPSON」の文字が表示されたら、「Delete」キーを押します。
2 BIOS Setupユーティリティーが起動するので、「↓」キーで[Serial ATA Port0]または[SATA 0]を選択し、「Enter」キーを押します。
3 [Type]が選択されている状態で「Enter」キーを押します。
4 表示されるメニューより、「↑」「↓」キーで[Not Installed]を選択し、「Enter」キーを押します。
5 「F10」キーを押します。
6 「Save configuration changes・・・?」と表示されるので、[Ok]が選択されている状態で、「Enter」キーを押します。
コンピューターが再起動します。
7 コンピューターが起動したら、設定は完了です。
「Boot」メニュー画面でHDDの起動順位を変更する方法
1 コンピューターを起動して画面に「EPSON」の文字が表示されたら、「Delete」キーを押します。
2 BIOS Setupユーティリティーが起動するので、「→」「←」キーで「Boot」メニュー画面を選択します。
3 「↓」キーで[Hard Disk Drives]を選択し、「Enter」キーを押します。
4 [1st Drive]が選択されている状態で、「Enter」キーを押します。
5 表示されるメニューより、「↓」「↑」キーでスタンバイディスクを選択し、「Enter」キーを押します。
6 「F10」キーを押します。
7 「Save configuration changes・・・?」と表示されるので、[Ok]が選択されている状態で、「Enter」キーを押します。
コンピューターが再起動します。
8 コンピューターが起動したら、設定は完了です。
2. スタンバイディスクから起動できた場合
スタンバイディスクから起動できた場合は、スタンバイディスクを使用してコンピューターを使用することができます。ただし、スタンバイディスクから起動しているため、バックアップは行われません。
故障したアクティブディスクを新しいHDD(故障したHDDと同容量のもの)に交換し、Standby Rescue Multiの再設定を行ってください。HDDの交換方法は、コンピューター本体に添付されている「ユーザーズマニュアル」をご覧ください。
または、当社カスタマーサービスセンターにご連絡いただき、故障したHDDの交換をご依頼ください。
- ユーザーズマニュアルを当社ダウンロードページからダウンロードすることができます。
- Webからの修理受付も可能です。サービスの詳しい内容については、下記当社Webページをご覧ください。
故障したアクティブディスクを新しいHDD(故障したHDDと同容量のもの)に交換し、Standby Rescue Multiの再設定する方法は、以下をご覧ください。
1 壊れたアクティブディスクを「SATA 0」から外します。
2 スタンバイディスクを「SATA 0」に接続します。
3 新しいHDD(故障したHDDと同容量のもの)を増設HDD用コネクター(SATA)に接続します。
4 コンピューターを起動して画面に「EPSON」の文字が表示されたら、「Delete」キーを押します。
5 BIOS Setupユーティリティーが起動するので、「F5」キーを押します。
6 「Load Setup Default?」と表示されるので、[Ok]が選択されている状態で「Enter」キーを押します。
7 AT971/AT971Eをご使用でFDDを搭載していない場合は、コンピューターを正常に起動させるため、次の設定を行います。
7-1 「Main」メニュー画面が表示されている状態で、「↓」キーで[Legacy Diskette A]を選択し、「Enter」キーを押します。
7-2 「↓」「↑」キーで[Disabled]を選択し、「Enter」キーを押します。
8 「F10」キーを押します。
9 「Save configuration changes・・・?」と表示されるので、[Ok]が選択されている状態で「Enter」キーを押します。
コンピューターが再起動します。
10 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました。」と表示されるので、[OK]をクリックします。
11 「Standby Rescue Multi 4.0」を起動します。
12 引き続き、本コンテンツの「Standby Rescue Multiの設定」-「1.スタンバイディスクを構成する」/「2.アクティブディスクの全データをスタンバイディスクにバックアップ」/「3.定期的にバックアップを取るためのスケジュール設定」をご覧になり、再度Standby Rescue Multiの設定をしてください。
スタンバイディスクとして使用していたHDDをアクティブディスクとして使用する場合は、ここで操作は完了です。新しいHDDをアクティブディスクとして使用する場合は、引き続き次の操作を行います。
13 電源を切り、新しいHDDとスタンバイディスクを入れ替えます。
14 電源を入れます。
15 「Standby Rescue Multi スタンバイディスクから起動しました。」と表示されるので、[OK]をクリックします。
16 「Standby Rescue Multi 4.0」を起動します。
17 「アクティブディスクとスタンバイディスクが入れ替わりました。現在起動しているディスクをアクティブディスクに設定しますか?」と表示されるので、「はい」をクリックします。
18 「次のアイテムのバックアップが実行されていません」と表示されるので、[はい]をクリックします。バックアップが行われるので、しばらく待ちます。バックアップが完了したら操作は完了です。
3. スタンバイディスクから起動できない場合
スタンバイディスク側にも何らかの異常が考えられます。
お手数ですが、当社カスタマーサービスセンターにご連絡いただき、修理をご依頼ください。
コンピューターが修理から戻ったら、本コンテンツの「Standby Rescue Multiの設定」をご覧になり、再度Standby Rescue Multiの設定をしてください。
Webからの修理受付も可能です。サービスの詳しい内容については、下記当社Webページをご覧ください。
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