コンピューターの動作が重くなったり、フリーズ (ハングアップ)する症状が発生し始めた場合の、条件別の対処方法は次のとおりです。
- アプリケーションや拡張ボードを使い始めたら、発生するようになった
- 特に何も新しくしていないが、最近発生するようになった
アプリケーションがフリーズしてしまった場合には
アプリケーションがフリーズしてしまった場合は次の方法で終了し、トラブル解決のための対処方法を実施してください。
1. アプリケーションや拡張ボードを使い始めたら、発生するようになった
あるアプリケーションや拡張ボードを使用し始めた後、頻繁に動作が遅い、重い、フリーズ(ハングアップ)を繰り返すようになったという場合は、そのアプリケーションまたは拡張ボードが原因であることが考えられます。
アプリケーションの再インストール、または拡張ボードのドライバーの再インストールを行ってください。
それでも現象が改善しない場合は、アプリケーションまたは拡張ボードのメーカーにご連絡ください。
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2. 特に何も新しくしていないが、最近発生するようになった
現象が発生する前に、アプリケーションをインストールしたり、拡張ボードを増設したりしていない場合は、次の作業を順番に試して現象が改善するかご確認ください。
2-1. 常駐ソフトを一時的に無効にする
常駐ソフトとは、システム稼動中、常にメモリー上に存在しているソフトです。これらのソフトが稼動していることにより、現象が発生している可能性があります。
問題の原因になっていそうな常駐ソフトを一時的に無効にして、コンピューターが正常に動作するかご確認ください。
常駐ソフトを一時的に無効にする手順は、以下のとおりです。
<常駐ソフトを一時的に無効にする手順>
1[スタート]をクリックし、検索ボックスに「msconfig」と入力して、「Enter」キーを押します。
2「ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は、[続行]をクリックします。
標準ユーザーアカウントでログオンしている場合は、管理者アカウントのパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
3「全般」タブ-[スタートアップのオプションを選択]をクリックします。
4「スタートアップ」タブをクリックし、一覧から問題の原因となっている可能性のある項目のチェックを外し、[OK]をクリックします。
5[再起動する必要があります]というメッセージが表示されたら、[再起動]をクリックします。
※常駐ソフトが原因ではない場合、設定を元に戻してください。
2-2. ハードディスクのエラーチェックを行う
破損したデータの影響により、現象が発生している可能性があります。
ハードディスクのエラーチェックを行って、破損したデータを修復し、問題が解決されるかご確認ください。
ハードディスクのエラーチェックを行う方法については、下記コンテンツをご参照ください。
2-3. 不要なファイルを削除する
不要なファイルや各種一時ファイルなどの影響により、現象が発生している可能性があります。
ディスククリーンアップを実行して不要なファイルを削除して現象が改善されるかご確認ください。
ディスククリーンアップを実行する方法については、下記コンテンツをご覧ください。
2-4. ウイルスやスパイウェア (マルウェア)に感染していないかチェックする
スパイウェア (マルウェア)やウイルスによって、現象が発生する場合があります。ご使用のセキュリティー対策ソフトでチェックしてください。
ウイルスやスパイウェアが発見された場合は駆除して、現象が改善するかご確認ください。
ご利用のセキュリティー対策ソフトにスパイウェアの駆除機能がない場合は、「スパイウェア駆除ツール」を使用する方法があります。
「スパイウェア駆除ツール」に関する情報は、下記マイクロソフト サポート オンラインにも掲載されています(2016年10月時点の情報です)。
※リンク先のサイトはマイクロソフト社が運営しています。ページは予告なく変更される場合があります。なお、アプリケーションインストール後の動作などにつきまして、当社では一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
マイクロソフト サポート オンライン : 890830
- 件名 : サポートされているバージョンのWindowsを搭載しているコンピューターから、流行している特定の悪質なソフトウェアを削除するMicrosoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール
2-5. ファンの動作を確認する
コンピューター内部が高温になってもファンが回転しないなど、コンピューターのハードウェアに異常が発生していると、熱暴走が発生する可能性があります。ファンの回転は次の方法でご確認ください。
ただし、ファンが回転していても、動作条件を超える高い気温の環境で使用された場合には熱暴走が発生する可能性があります。
- タワー型のコンピューターの場合
- タワー型のコンピューターでは、コンピューター背面からファンが見えます。また、CPUファンは本体カバーを取り外すと見えます。コンピューターの電源を入れて、これらのファンが回転していることをご確認ください。ただし、一部の機種では騒音を抑えるため、低温時ではファンが回転しない場合があります。
- タワー型以外のコンピューターの場合
- タワー型以外のコンピューターでは、ファンが見えない場合があります。このような場合は、コンピューターを起動し、風切り音がするかをご確認ください。ただし、ノート型のコンピューターでは、CPUの温度が高くなるまではファンが回転しない場合があります。
※ 3DゲームやムービーファイルのエンコードなどでCPU に負荷をかけてもファンが全く回転しない場合は、コンピューターの故障である可能性があります。お手数ですが当社修理受付窓口にご連絡ください。
2-6. ディスク デフラグを行う
ハードディスクへの読み書きを繰り返すことで、1つのファイルが複数のデータに分断されて保存される断片化という現象により、問題が発生している可能性があります。
ハードディスクのデフラグを実行し、ファイルの断片化を修復することによって、問題が解決されるかご確認ください。
ディスク デフラグを実行する方法については、下記コンテンツをご参照ください。
2-7. システムの復元を行う
「システムの復元」機能を使用して、オペレーティング システムを以前の状態に復元することによって、問題が解決されるかご確認ください。
「システムの復元」機能を使用する方法については、下記コンテンツをご参照ください。
2-8. 増設した周辺機器を取り外す
増設した周辺機器の影響により、現象が発生している可能性があります。以下の順番でご確認ください。
※周辺機器一例 : プリンター、スキャナー、外付けHDD、外付けメモリーカードリーダー、外付け光ディスクドライブなど
- お客様ご自身でご購入後に増設した周辺機器をすべて取り外し、現象が回避されるか確認します。
- 現象が回避できた場合は、取り外した機器を一つずつ接続して状況を確認し、原因となっている周辺機器を特定します。
- 原因となっている周辺機器が特定できた場合は、その周辺機器の最新ドライバーがないか、または現象に関する情報がないかを周辺機器の製造元メーカーにご確認ください。
2-9. メモリーの抜き差しをする (デスクトップPCのみ)
メモリーの接触不良の可能性があります。
メモリーを抜き差しし、問題が解決されるかどうか確認してください。
コンピューター内部にホコリがたまっている場合は、除去してください。
2-10.不要なアプリケーションを削除する
不要なアプリケーションを削除してHDDの空き容量を増やし、コンピューターの処理効率を上げることで現象が改善される可能性があります。
アプリケーションの削除方法については、下記コンテンツをご覧ください。
2-11. Windowsを再インストールする
Windowsが正常に動作していない可能性があります。添付のリカバリーメディア (※)でコンピューターを起動し、Windowsを再インストールしてください。
※ Windows 10ダウングレードモデルの場合、リカバリーメディアはオプションです。
リカバリーメディアでWindowsの再インストールを行うと、Cドライブ (Windowsがインストールされているドライブ)上のすべてのデータが消去されます。
リカバリー方法や、リカバリーを行う前の注意点などの詳細については下記コンテンツをご覧いただくか、ユーザーズマニュアルをご覧ください。
ユーザーズマニュアルは当社ダウンロードページからダウンロードすることができます。
※一部、ユーザーズマニュアルをご提供できない機種がございます。
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対処方法を行っても解決できない場合 (お問い合わせ先)
上記すべての対処を行っても改善がない場合、本コンテンツではトラブルを解決できません。お手数ですが、当社テクニカルセンターにご連絡ください。
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