パソコンが一階と二階にあるためケーブルで結ぶのが困難だというような場合には、ケーブルを使わない「無線LAN」が便利です。
「無線LAN」は、ケーブルで接続する代わりに電波を飛ばしてネットワークを接続します。そのため配線を考える必要がなく、どこにパソコンを移動させてもネットワークに接続できるというメリットがあります。
ただ、その反面、有線タイプと比べて回線が不安定で速度も落ちます。また、遮へい物があると電波がさえぎられるため、速度がかなり低下してしまいます。電波を利用した接続なので、セキュリティー面での不安も頭に入れておかなければなりません。
病院や医療機関での使用は厳禁
無線LANに利用される電波は、ペースメーカー、電子機器、医療電気機器に影響を与えるので、病院や医療機関などで使用してはいけません。
植込み型ペースメーカーおよび植込み型除細動器を装着している場合、無線LANを使用するときは、装着部とPCまたは無線LAN機器を22cm以上離してください。
「無線LAN」の設定には、電波を受信する「無線LANアクセスポイント(AP)」または「無線LAN対応ブロードバンドルーター」とパソコン側で発信する「無線LANアダプター」が必要です。
「無線LANアダプター」には、カード型やUSB接続型、PCIスロットに装着するタイプなどがあります。
ノートPCには「無線LANアダプター」を内蔵しているタイプが多く、余計な接続や設定をする必要がなく便利です。
無線の通信距離
アンテナの性能や遮へい物の有無などにより差はありますが、屋内では25m程度までが通信可能距離だと言われています。
遮へい物
鉄などの金属類、鉄筋コンクリート、紙、水、人混みなどにさえぎられると電波を送受信しにくくなります。木やガラスは電波の障害にはなりません。
無線LANアダプターの購入
無線LANアダプターは当社より購入できます。詳しくは下記をご覧ください。
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内蔵無線LAN機能がオプションで用意されている機種では、当社でパソコン本体をお預かりして内蔵無線LAN機能の取り付けを行うことができます(お預かりアップグレード・有償)。 |
「無線LAN」の主な規格は次のとおりです。機器の規格が合っていないと通信を行うことができません。「無線LAN」で通信を行う際には、対応している規格を確認してください。
無線LANは、電波を利用して無線LANアクセスポイント(AP)とパソコンを接続しているため、電波を傍受される危険性を常にはらんでいます。電波を傍受されると、クレジットカード番号などの個人情報やパスワードが盗まれ、悪用されることもあります。
こうした無線LANのセキュリティーを保護する機能が、「SSID」「WEP」「WPA/WPA2/WPA3」「MACアドレス登録」です。